福原将宜1st Solo Album「PREMIER CRU ~1ER CRU~」発売記念として、第三弾をお届けいたします。
今回はレコーディングの様子などを聞いていきます。
■アルバム制作開始
JT STUDIO「コンセプト、アルバムイメージといえば、最初の打ち合わせが印象的でした」
福原「今回ひんみからアルバムの話聞いた時に浮かんだアルバムの一曲目から最後の曲までをイメージで並べてみて。それをもって打ち合わせ」
JT STUDIO「そうですね。あれ9月でしたっけ」
福原「打ち合わせはね、8月。仮の曲の……」
JT STUDIO「コンセプトシートというか、各楽曲のイメージシートをみながらアルバムの説明を受けて……結果その通りになりましたね」
福原「そうそう。結果的に一か所入れ替えはあったにしろ、AligoteとNight jamがね。だけど基本はやっぱりイメージ通りの並び。そのまんま。4曲目と6曲目が入れ替わってるだけで、あとはもう一緒だから」
JT STUDIO「あれを見たときの、ワインの畑の……っていう話と、資料に書かれてるままになった、と」
福原「『CorkScrew』コルク抜いてっていう曲を一曲目から入れて。全曲ではないけど、ちょっとワインに絡めたような、そういうタイトルを着けてあった曲があって、それを抜粋して入れたからイメージ通り。今回」
JT STUDIO「本当にその通りになりました。その上で、聞きごたえもあって、さらっと聞けて楽しくて。だけどもう一回聞きたいっていうアルバムになりましたよね」
福原「いやほんとに、何度聞いても飽きないんだよねこれ。多分これリリースされた頃、俺たち1000回くらい聴いてるよね(笑)」
柿川「聴いてる」
福原「でも今の時点で300回くらい聴いてると思うから」
柿川「聴いてる聴いてる。車に乗った回数だけ聴いてるから。間違いない」
JT STUDIO「アハハハ!」
福原「でもね、まだ全然飽きないもん。突然ね、Hard Bio Funk聴こうとか、なるんだよ。Night Jam聴こうとか」
柿川「なるなる」
JT STUDIO「本当ですね。レコーディング自体はどうでした?日程的にはタイトでしたが」
福原「いや、でもね、楽しかったですよ。ほんと。広島からの戻りとか辛かったけど(笑)」
柿川「あ、あれね(笑)」
福原「あそこだけは辛かったけど(笑)」
JT STUDIO「(笑)」
福原「まあでも急遽収録曲をHard Bio FunkじゃなくてAligoteにして。Aligote録って、あったかくなってからCorkScrew録ったんだよね」
柿川「リズムギター録ったよね」
福原「そうそう。あれも良かったんだよな。あの日の流れも」
柿川「そうだね。俺としてはやっぱり素晴らしいミュージシャンたちのテイクと共に、ノンストレスだった」
JT STUDIO「あ~」
柿川「やっぱり今までの経験値の中で、色んなドラマーだったり、ベーシストだったりサックスプレイヤーとかいて、もちろん普通には録れるんだけど。なんつうの?こっちが決めたことが録れる、そういう感じ」
JT STUDIO「望んだものを形にしてくれるミュージシャンが多かった、と」
柿川「そうそう!だから今回はその線を越えて、ワオ!っていう発見がある、本当のミュージシャンtoミュージシャンとのアルバムが出来たなっていう。自分のキャリアの中でも最高峰のもの。今現在」
福原「これはある意味、貴重なアルバムだと思うな。日本のセッション界、スタジオ業界のね、ある意味良いとこどりが出来たかなっていう」
JT STUDIO「そうですね」
福原「なかなかこのメンバーが集まってアルバム作るって言うのは……。ねえ。今の時代。良いよ。このアルバム」
JT STUDIO「本当に凄いメンバーが集まりましたよね」
福原「で、それでいて良い化学反応を起こしてくれて」
柿川「だからレコーディングしてても、楽しいだけではなく、刺激の連続だった」
JT STUDIO「あー刺激の連続。いいですね」
福原「確かにね」
JT STUDIO「そう来たか!っていうのもあれば。そんな事出来るんだ!みたいな」
柿川「そうそう。だから今までの仕事だと、”この人のポテンシャルだとそこまでなんだけど“って。今回未知数で。『そう来るの!?』みたいな。『そっち頂きます!』みたいな。もっと楽曲に対してのクリエイティビリティだったりをね、アレンジを『こうして、こうしようよ』っていうのを大石とか、兄ちゃんとかとも相談しながら。俺は・・・横からチャチャ入れるだけだけど!(笑)もっとこうしてくれよ!みたいなさ(笑)」
JT STUDIO「でもテイクの選定がいつものカッキーさんっぽくないというか……。ちょっと言葉アレなんですけど……”暴れたもの”をチョイスしてるなあ、というか。そういう感じはちょっと思いましたね」
福原「まあ感覚派だからね、ひんみはね。インスピレーションだから。でもそれでいいの。『来たー!』みたいなね。それが感じられれば良いと思うの」
JT STUDIO「それは本当にそうですね」
福原「でも俺も今回のソロだって、もっと若いときに作ってたらもっと細かく作りこんでたかもしれないけど。今は自分もワクワクしたいから大体もう1stから3テイクの間で大体決めてたからね」
柿川「そうだね」
福原「長々と、これからどうするとか。そういうのは無かったもん。本当に。実際本当に1stテイクの曲とかあるしね」
柿川「あれだもん。Hard Bio Funkは一発だから」
JT STUDIO「そうでした。あれはちょっと鳥肌立ちました」
福原「で、あともうCorkScrewだってさ、2発くらいで終わったよね」
柿川「2発だったよね」
福原「今聴いてるTalk walkだってこれ1,2発だし」
※インタビュー中アルバムを流しながらお話しをきいてました。
柿川「最後までこだわってたのはBright Lifeのギターかな」
福原「あ~。あれ音色もそうだしね」
JT STUDIO「音作りも含めて、いい意味で大人なアルバムになった感じですかね」
福原「質感も良いんだよなあ。Bright Lifeのサックスソロ入った瞬間にさ、昔にタイムスリップしたかのようなね。あれ絶妙だよね」
柿川「またそれを呼んだ宮崎さんのアプローチってのもね。入口のさ」
福原「そうそうそうそう」
柿川「入口の入り方が」
福原「やっぱり今回はさ、サックスソロ、ピアノソロ、キーボードソロと絶妙な配役になったよね」
柿川「うんうん」
福原「だからギターのインストアルバムなんだけど、全然飽きさせない感じだもんね。うん」
柿川「そこに蓮音(※福原氏の息子さん)が入ってきてね」
福原「そうなんだよね。蓮音のソロも結構良いフックになってくれてて。バランスがよかったよね。今回」
JT STUDIO「で、今回レコーディングしてて、色々な試行錯誤っていうのもあったと思うんですけど、ギターは割と普段使ってるいつものギターになるんですかね」
福原「そうすね。いつも使ってるグリーンのフジゲンがメインだったんですが、ストラトも結構使ったし……」
柿川「今回はね、ソロ系はね、ストラトが光ってたなあって」
福原「そうねえ」
柿川「で、リズムに関してはテレキャス。で、ロックリードはやっぱりレスポールかなあ」
福原「うんうん。でね、役割分担が結構ちゃんとね」
JT STUDIO「ありましたね」
福原「AligoteとかBright Lifeなんかはもう本当にね、ストラト大活躍だったよね」
JT STUDIO「当然ですけど、ギターが代わると弾き方も変わるというか……」
福原「ああもうね、全然違う」
JT STUDIO「出てくるフレーズも全然違うし……そういった所も聴きどころですよね」
福原「そうそう本当に」
JT STUDIO「あと大きなところだと……アンプですか」
福原「アンプね。アンプもね、鈴木さん(※Shin’s musicオーナー)がいっぱい持ってきてくれたから……。もちろん自分のも、今回はフェンダーのツイードと」
柿川「ブギー」
福原「そうそう、メサブギーと、マッチレスと。あとヘッドも二つくらい持ってきてもらって、色々試した結果、ディーゼル」
柿川「ディーゼルね」
福原「そう。“あれ?ディーゼルすげえいいじゃん。”みたいな。ブラックウィングとかまあ色々あったけど、ディーゼルが一番合ってたかなっていうか」
JT STUDIO「なんかこう、音色的にオールドに行き過ぎない。でもハイファイで、新しい音でもあるけど……っていう」
福原「そうそうそう」
JT STUDIO「絶妙な感じでしたよね」
福原「まあそこはね、今時っぽい感じもちゃんと残しつつ、みたいな」
JT STUDIO「そうやって、色々試してるのも面白く見てましたけど」
福原「でもそうだね。今思えばコブクロのツアーのおかげで、アンプとかも出払ってる状態だったからこそ、ディーゼルと出会えたっていうのもあった。いやこれまた、凄いファインプレーをしてくれたよ。ディーゼルね」
JT STUDIO「それも今回の聴きどころの一つということですね」
さて次回はアルバム収録曲を1曲1曲掘り下げていきます!
次回更新は1/3の予定です。
福原将宜 PREMIER CRU ~1ER CRU~
多くのアーティストを支えてきたギタリスト
福原将宜 初のソロアルバム
日本を代表する豪華参加ミュージシャンと共に作り上げた
ギターインストゥルメントアルバム 全7曲入り
発売日:2017/1/10
販売価格:
特典付き期間限定パッケージ¥2,600(税込)
通常CDのみ¥2,000(税込)
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