舞台俳優・声優 山口勝平さん プライベートインタビュー
梅雨空も明け、真夏の日差しが眩しくなってきました。
そんな季節にピッタリ!
現在放映中「カミワザワンダ」で宇宙犬ワンダとして出演中の
山口勝平さんがJTスタジオに来てくださいました!
この日は、とある案件の音声収録が目的でしたが、
収録は流石の一言!
これぞプロの仕事!という感じでした。
私自身、大のアニメファンだという事もあり、
折角の機会なので色々とお話を伺いましたので
ご紹介させていただきます。
数々の舞台やアニメ作品に参加されていますが、これまでで
特に印象に残っている作品はありますか?
また、そのエピソードをお聞かせ頂けますか
携わって来た作品は、どれも印象に残っていて甲乙付け難い部分はありますが・・・実質的なアニメのデビュー作になった、「らんま1/2」はやっぱり印象に残っています。
同時に、その頃の作品は、声優としての自分を形成する上ですごく大切だったと思っています。
その10年くらい後に、同じ高橋留美子先生の「犬夜叉」をやらせていただいた事も声優としての自分を省みる良い機会になり、すごくプラスでしたね。
またOVAシリーズの「ジャイアントロボ」とかは、7年間に渡り12歳の少年の役を維持し続けるという自分にとって大きな挑戦でもあり、やり遂げた事が少年役への自信にも繋がった作品ですね。
舞台では所属している「劇団21世紀FOX」と言う劇団で、大好きなエノケンさん(榎本健一さん)をモチーフにした「エナケンシリーズ」というお芝居をやらせてもらったのが楽しかったですね。
歌ったり踊ったり、色々とやらせていただいて、自分にとっての活力でもあり、得るものも多かったと思っています。
あとは高木渉くんと関智一くんと一緒にやってる「3人の会」でやった、「新選組」とか「西遊記」とかですね。
普段はスタジオで会う2人と、舞台でガップリ四つに組んで作品を作っていくのは、アニメーションを作るのとは、また違った楽しさがありましたね!
ワンピースの「ウソップ」・名探偵コナンの「新一」・デスノートの「L」などヒット作への出演が多数おありですね。
ファンの方達も幅広く、様々な反響があると思いますが、いかがですか?
長くやらせていただいているので、「2代に渡って見てます!」
なんて言ってくださる人も沢山いて有り難いですね!(笑)
僕はすごい作品に恵まれているなって思います。どの作品に巡り合えるかって言うのも役者の運っていう部分もあるのかな?って思っているので、一般的にも広く知られている作品に多く関わらせて頂いているのが、すごくありがたいなって思ってます。
それでも・・・「新一は好き!でもウソップは嫌い」とか言われるとすごく複雑な気持ちになります(苦笑)
僕としては、どのキャラクターにも同じ愛情を注いでいるので、やっぱりファンの方にも同じ様に愛情を注いで欲しいなって思います。
私もこの3作品は好きで、特に新一と蘭のラブコメ風の話しでは
涙してました。
コナンも、あのロンドンの話から4、5年経つんですよね。あっという間な気がしますけど・・・
最近はメッキリ 「キッド」の出番が増えましたけど、僕も初期の頃の新一と蘭のラブコメ的な話も好きです。
そう言った話も、またあるといいなーって思います。
あと、デスノートの「L」なんかは、お話いただいた時に、正直自分には難しい話だと思っていましたね~
オーディションの時にも、「どこまで低い声で出来ますか?」って注文があって「低く低くってなると芝居のレンジも狭くなるので・・・」みたいな話もしてたんですけど・・・
結局、「一番低い所のボソボソって言っている感じがイイ!!」ってことになって、決まったんですが当時のデスノートのファンの人たちは 「え!山口勝平?」って驚いたんじゃないですかねぇ。
その人たち以上に僕が驚いたっていう話ですけどね!(笑)
それでも「L」がやれた事で、自分の中でも幅が広がった気がしています。
スタジオジブリさんの「魔女の宅急便」では「トンボ」役で
出演されていますが 何か想い出に残るエピソードとかありましたら
教えて頂けますか?
実は僕がオーディションで初めて受かったのが、この「魔女の宅急便」です。
実際の収録まで半年程あって、その間に受けたオーディションの中に「らんま1/2」があったって感じです。
当時は、経験値が自分の中に無い状態で参加していたので、今、改めて作品を見てみても、「これ僕かな!?」って思ったりする部分がありますねぇ・・・
それくらい声優としての下地がまったく出来てない状態だったんです。
それゆえに「トンボ」って役をやらせていただいたのかもしれないですね。
当時はすごく一生懸命やってましたし、でもちょっと照れちゃう部分もありますね。
キャラクターソングやサントラなど多くの音楽プロジェクトにも参加され、精力的に音楽活動もされていますが音楽活動でのエピソードや今後の活動についてお話出来る事がありましたら教えてください。
音楽制作って言うのは全然解らない事ですが、元々音楽は好きなので、
機会があれば積極的に参加したいと思っています。
音楽以外にも、自分で企画して、CDドラマとかも作れたら楽しいだろうな~と思いますね。
ただ、実際に色々関わってみると、本当にプロデューサーって大変だなって思いますね・・・制作なんかも、本当に大変な仕事で頭が下がる思いです。
最新の情報で、「信長の忍び」のアニメ化が決定し「木下秀吉」役で
出演されるそうですね?その経緯を教えていただけますか?
元々、重野なおき先生の作品がすごく好きで、以前にも「グットモーニングティーチャー」って作品がCDドラマになった時に主人公の「アズマ先生」の役をやらせて頂きました。
それ以来、重野先生とお付き合いさせて頂いているんですが、ツイッターを始めた時に、アイコンに大好きな「信長の忍び」の「秀吉」を使ってもいいですか?って聞いてみたんです。
「いいよ!」と快諾いただいて、今でもずっと使わせてもらってます。
それが縁って訳でもないですが、「秀吉」役でオファーいただけた事は願えば叶うって感じですね!(笑)
僕自身も収録がすごく楽しみな作品で、自分の代表作の一つになる様に頑張りたいと思っています!期待していてください!!
今後の目標などありましたらお聞かせ頂けますか?
舞台から遠ざかっているんで・・・「舞台をやりたい!」っていう欲求はありますね!リハビリやらなきゃ~!って感じですけど・・・
JTスタジオの感想をお聞かせください。
以前伺った時にもお話させていただいたんですけど、綺麗ですよね!
開放的なすごく良い空間だな~!って思います。
ブースもストレスなく居られる空間ですし、是非!何かを作ってみたいスタジオですよね!
最後にファンの方達へメッセージをお願い致します。
良い意味で力を抜いて色んな仕事と向き合えて来たので、今後も、いつも通りに頑張っていきます。
皆さんもお気楽にお付き合いいただき、応援、宜しくお願い致します!!
どうもありがとうございます!!今後のご活躍を楽しみにしております!!
本日は本当にありがとうございました!!
【山口勝平さんプロフィール】
福岡出身。19歳の時に上京し、東京アナウンス学院に入学。
その後舞台俳優となり、23歳からは声優としても活動。
1989年に「らんま1/2」の早乙女乱馬役を演じたのをきっかけに、
本格的に声優としてのキャリアを積み始める。
以降も「名探偵コナン」の工藤新一/怪盗キッド、「犬夜叉」の犬夜叉、「ONE PIECE」のウソップ等、
数多くの役を演じ、2003年には東京国際アニメフェアにて個人声優賞を受賞。
現在でもテレビアニメ・ドラマCD・洋画の吹き替え・ナレーターなど数々の作品で活躍中。